ORCA/TWO COLORS

floret
ただその手をぎゅっと繋いだ 君はうつむいた
またこの胸の奥を塞いだ  僕は空を見上げた
季節はずれなマフラーを噛み締めてた ぐっと

枠のないパズルを埋めるように 無造作な時間を費やしていたんだ

春風 頬を射す 月夜は僕に向かって
燦々と照らすよ 希望と現実を まだ見ぬ未来を

今は新しい雑居ビルが立ち並んでいる (僕を拒むように)
この街が嫌いになりそうだその面影とともに (確かにここにいた)
君の記憶まで 失ってしまいそうだから

今も足元に咲くマーガレット あの時と同じよう 咲いている

何も言えずに 君の背を見つめていた
単純な言葉も 言えなかったんだ 
終わりが始まった

かわりゆく心を責めてみても空しいな (移ろい過ぎて行った)
奇跡を信じてみても君はいないや (癒えるはずのない痛みも)
君のその温もりも そっと優しく微笑む顔も

舞い上がる想いは 夜空にかき消された
だんだん僕はきっと 変わってゆくんだ
また花が咲いたら 僕は君を憂う

ただその手をぎゅっと繋いだ (ただ君に触れたかった)
ただ時間を戻したかった (ただやり直そうと誓った)
ただ君に会いたかった (ただ僕は会いたかった)
ただ僕は立ちすくんだ (ただ僕は途方に暮れた)
春風につつまれて

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