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ゴースト〜三軒茶屋の幻〜
(if a music is your occupation...) その晩僕は飲んでいた 数奇な運命呪っていた アイラ生まれのwhiskyが話し相手だった 十時過ぎに店を出た 実はタクシー代も飲んじゃった 月も無い薄暗い帰り道 そこで とんでもないもんに会っちゃった!
僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! He was my ghost!) 荒唐無稽な漫画のよう 僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! What a joke!) 相当B級な映画のよう
若かりし僕の亡霊は 年の頃でいえば15,6 非難するような、哀れむような目でこっちを睨む 曰く「僕には夢があったんだ 光り輝く夢があったんだ なのに君は全部あきらめて こんなろくでもないもんになっちゃった!(泣)」
僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! He was my ghost!) 「僕の未来はこんなんじゃない」 僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! What a joke!) 「卒業文集には何と書いた?」
少年の僕はそう言うなりアッという間にフッと消えた
あれから僕は変わった 辞表出して会社(しごと)を辞めた 家にこもり憧れの小説家を目指した そして夢は叶ったのかって? 芥川賞とったのかって? それが出来りゃ苦労はないから こうして今日も飲んでんだ!
僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! He was my ghost!) どうしてくれんだよ 人生を 僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! What a joke!) 恋人にも愛想つかされた 僕は僕の亡霊に会った(I met my ghost! I'm a ghost!) 本当お前にさえ会わなきゃ 僕は僕の亡霊に会った そしてゴールは何処だ?(I met my ghost! Where's my goal?) こうなりゃ死ぬまでやってやらあ! (if a music is your occupation...)
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